About the OAM Implant System |
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骨量が少ない場合にどうするの? |
インプラント治療は歯槽骨に人工歯根(インプラント体)を埋める方法です。
インプラント体の直径は約3.3mm〜6.0mm程度まであります。サイズの選択は患者さんの歯槽骨の
幅や高さで決定します。つまり、骨の幅や高さに許容量がないとインプラント治療は受けられないこ
ともあるのです。
ところが医療技術の進歩によって、骨移植や骨補填材(代替人工骨)を使用した骨造成テクニックで
対応することが可能です。ただしこの方法は術者の卓越したテクニックと患者さんの生体免疫力に頼
っています。骨が無かった部分に骨を作るわけですから、本来の骨と作られた(作ろうとしている)
骨が結合するのを待たなければなりません。
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OAMインプラントシステムとは |
OAMインプラントシステムは骨が少ない患者さんにも、骨移植をともなうような骨造成をすること
なくインプラントを埋める方法です。
この方法の最大の特徴は「ドリルで骨を削らない、もしくは必要最小限しか削らない」ことです。
歯槽骨にインプラントを埋めるには、インプラント体分の穴が必要になります。外科的な発想では
ドリルで穴をあけて、そこにインプラントをねじ込むになります。もともとインプラントは北欧発祥
の治療法ですから西洋医学です。OAMインプラント法は穴を設ける方法として、針灸で使用する針
のような器具を使用します。針を段階的に太くすることで穴を大きく拡大し、最終的にインプラント
が埋め込める大きさにするだけです。身近なもので表現すれば、発砲スチロールに釘で穴をあける感
じに似ています。釘で穴を作っていますが、発泡スチロールは削れません。つまり少ない骨量であっ
ても骨を削っていないため、骨造成などの複雑なことをおこなわなくてもインプラントを埋めること
ができるのです。手術は複雑になればなるほど失敗する確率が高くなります。シンプルであればある
ほど成功率が高くなるのは明白です。 |
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術式手順 |
歯槽骨の皮質骨(表面の硬い骨)を0.5mm程度の細いドリル(マイクロイニシャルバー)で穿孔します。
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歯内療法に使用するリーマーを海綿骨(わりと柔らかい骨)に挿入します。術者の手に伝わる感覚で
骨質の把握や、解剖的に安全な領域を確認します。
歯科医師の指先は訓練の結果、一般の方よりも非常に敏感なセンサーになっています。これから望む
骨の質を確かめながら器具を使用できるため、安全このうえない方法といえます。 |
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専用器具(オーギュメーター)で小さな穴を拡げます。
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0.2mmのサイズアップをおこない、慎重に骨を拡げます。
歯科治療特有のドリル音がないため、患者さんは緊張することなく手術を受けられます。 |
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目的とする穴の大きさに近づくまで太い器具を使用します。
一連の作業工程においてドリルを使用する機会はほとんどないため安全です。 |
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一定の期間後に、上部構造が装着されます。 |
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全国47都道府県で治療可能 |
OAMインプラントシステムは全国47都道府県の一般歯科医院、公立病院、大学病院で採用されてい
ます。
国際審美学会では年間数十回の研修会やフォローアップセミナー、学術大会を開催して会員の治療技
術のレベルアップを図っていますのでどちらの病院も安心して受診していただけます。
ドリルを極力使用しない安全なインプラント治療をご希望の患者さんは「OAMインプラント法全国
導入医院」から検索してください。また、より詳しい医院情報(診療時間、費用、所在地)などをお
知りになりたい方は「インプラントサーチ」をご覧ください。
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インプラント治療の発祥はスウェーデン |
インプラントはスウェーデンのイエテボリ大学のブローネマルク博士によって確立された治療分野です。とある研究中に偶然発見したチタンと骨の結合現象を歯科分野に応用したのが始まりです。
現在、スウェーデンにはインプラント治療分野においてトップシェアを誇るメーカーや有名な大学が多数あります。医療に関してはアメリカやドイツのイメージがありますが、インプラントの研究や製品に関してはスウェーデンが今でもリードしています。
そもそもインプラント治療の目的は、現存する自然の歯を守るためでした。歯周病などで歯を失うと噛み合せのバランスが悪くなり残った歯に負担(過重負担)がかかります。そのまま放置するとその歯が抜けてますます残った歯に負担がかかります。歯にとっては負のスパイラルの始まりです。健康保険制度が確立された日本の場合、歯が抜けて放置する人は少なくなりましたが、入れ歯やブリッジでは残った歯に負担を掛けてしまいます。入れ歯、ブリッジのデメリットについてはこちらに案内していますのでご覧になってください。 |
欧米人と日本人(東洋人)の違い |
欧米人は比較的顎骨がしっかりしているためインプラント治療に適しています。発祥の地がヨーロッパですから当然です。
ところが東洋人は欧米人に比較して骨格的に華奢で骨質も脆弱な方が多いようです。オリンピックやワールドカップに出場する選手を比較すると実感します。しかし、体格的なハンディキャップを練習量や戦略で補うことで好成績をあげる種目が多々あります。
インプラント治療も同様です。欧米人向けの治療方法をそのまま日本人(東洋人)に行なってもあてはまりません。東洋人向けに創意工夫をおこない、なおかつ器用な日本人に向いている方法として開発されたのがOAMです。 |
器用な日本人歯科医師向け |
日本人は相対的に器用です。これは箸を使う食文化や職人を大切にする伝統が大いに寄与しているといえます。
OAMはドリルを極力使用することなく、インプラントを埋めるスペースを確保する技術です。釘や接着剤に頼らないノミを使った接合技術などは器用な大工仕事の象徴です。欧米発祥の技術に日本人の器用さを加味したOAMは、ドリルなどの切削器具を排除することができるためより安全な方法といえます。 |
コンセプトは安全 |
そこに安全な方法があるならばあえて危険をおかす必要はありません。特に医療の世界ではハイリスクハイリターンは無縁です。
インプラントの普及とともに派手な外科手術も歯科業界誌に取り上げられるようになりました。歯の治療って聞けば危険を伴わないように錯覚しがちですが口のまわりは神経や血管が走行しており結構な危険エリアです。大事な頭(脳)にも近いため、極力安全な方法を選択したいものです。
OAMはドリルを極力使用しないためとにかく安全です。使用する器具(オーギュメーター)には”切る”、”削る”という部分はありません。骨の弾力と塑性という生体の特性と安全な器具を組み合わせによって、インプラント手術の危険を担保しています。 |
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OAMインプラントについて |
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漫画でわかるOAMインプラント法 |
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